囲碁入門の敷居を下げる7つのこと
Aizu Advent Calendar(ADVENTER版)19日目です。
前は@kyuriageさん、次は@taroooyanさんです。
タイトルは適当につけたので特に意味はありません。
はじめに
僕は今年(2016年)6月くらいから囲碁にハマり始めたのですが、誰かに「囲碁にハマってます」と言うとだいたい
- 難しそう
- いつ終わるのかわからない
- ヒカルの碁面白かった
という返答を頂きます。
そうじゃないんだよ!!!!囲碁は楽しいの!!!!!やってみてよ!!!!!
ということで周りに囲碁スキーを増やして対局したい、という願望によってこの記事は生成されています。
どういうの
囲碁は一言でいうと陣取りゲームです。
イメージするなら、無人島で交互に柵を置いていって、より広い範囲を囲んだ方が勝ちという感じです。
なので、当然効率の良い陣取りが求められます。初めから大きい陣地を狙うのも良いですが、大きく陣地を取るにはたくさんの柵が必要になるので、「柵を置いてる間に相手が割り込んできて潰れる」ということがあります。なので、それなりに広くて相手に割り込ませにくい位置に柵を置くことが重要になります。
では、まっさらな無人島に柵を置く時、あなたならまず初めにどこに置きますか?(線の交差した部分に置くことができます)
欲張りな人ならこんな感じで置きたくなると思います。
右上を大きく取ろうという作戦ですね。ただ、相手に入られたらどうなるでしょうか?
初めに置いた柵は島の真ん中辺りで浮いてしまいました。
実は、この相手が置いた場所が安定して陣地を確保できる位置です。この端から縦横4つ目の位置を星といって、最序盤に打たれやすい位置の一つです。
囲碁はこのように「自分の陣地に相手を割り込ませないように固めつつ陣地を広げていく、その効率を競う」ゲームです。
だいじなきまり
囲碁では相手の柵を自分の柵で囲うと、囲った柵を取り払うことができます。
(ここからは無人島のことを碁盤、柵のことを石と呼んでいきます)
次の盤面を見てください。
白がなんだかいい感じに陣地が作れてそうですが、このルールがあるので、黒が中心に入ると大変です。
一気に黒の陣地に変わってしまいました。
このように、陣地を作ったと思っても取られてしまう場合があります。では次の例はどうでしょうか?
さっきの例を見てからだと白が追い込まれているようにも見えます。ですが、黒は絶対にこの白を取ることができません!
この白を取るためには、黒は開いた二つの穴に同時に石を置くしかありませんが、囲碁では自ら相手に囲まれに行く手は禁止されているので*1、白が自ら穴を埋めない限り黒は白を取ることができないのです。
このように、石で囲った陣地が二つ繋がることで相手に取られなくなる状態の事を二眼といいます。自分の陣地を守ったり相手の陣地に攻めたりするときに、この二眼の考えはとっても大切です。
いろんなかたち
囲碁の攻防を少し覗いたところで、その攻防に関係した形を見ていきたいと思います。
囲碁はとても自由度の高いゲームですが、「こうなったら取られる」「こうなったら取られない」という形がいくつも存在します。
例えばこの時、次が黒番なら白を確実に取ることができます。
このように追いかけていくと最終的に碁盤の端に行き着き、黒は白を囲むことができます。
このような形をシチョウといいます。
では次はどうでしょうか?
似たような感じですが、白石が一つ増えました。同じようにシチョウにしてみます。
増えた白石に当たって白を取ることができなくなってしまいました。シチョウで囲もうとした石が別の石に当たって逃げられることをシチョウアタリといいます。シチョウでは取れないみたいです。
でも黒は白を取る方法があります!
直接白に付けずにこのように置きます。すると、白は右から逃げようとしても、上から逃げようとしても最後には囲まれてしまいます。
このように、ちょっと離して取る形をゲタといいます。
他にも、ウッテガエシ、オイオトシなど色々な形があります。二眼と同様にとても大切なテクニックです。
いつおわるの
囲碁の終局はお互いに、もういいかなと思ったタイミングです。
いつだよ!!!!!
例えばこんな時です。
まだまだお互い攻められるようにも見えますが、実はもう得するような打ち方はどちらにもありません。
石が碁盤の上に生き残るためには二眼が必要です。その考え方からいうと、白黒共に大きく繋がってる部分は二眼を作るのは簡単そうです。ただ、ここから相手の陣地に打ち込んだ場合にそこから二眼を作ることはできるでしょうか?ちょっと狭すぎる気がしますね。
このような感じで、お互いどこに打っても得しない時、囲碁は終局します。
ただ、プロの対局だと自分の陣地と相手の陣地の広さを目算して、逆転できないと思ったらその時点で投了しちゃうことが多いです。
おわりに
囲碁がどういうゲームか何となくお分かり頂けたでしょうか?色々説明してきましたが、実際の囲碁の楽しさは自分でやってみないと分かりません。スマホアプリでも囲碁ができたりするのでやってみてはいかがでしょうか?個人的には囲碁クエストというアプリがオススメです。
囲碁に興味が出た方は僕と対局してください!!!
*1:置いた時に相手の石を取ることで、結果的に囲まれない場合には置くことができます。